2019/12/28

岩手町を起業のフィールドとして試してほしい。個人事業主型の地域おこし協力隊「しごとクリエイター」

岩手町が募集している地域おこし協力隊「しごとクリエイター」の採用を担当する、みらい創造課の越戸沢さん、滝川さんにお話を伺いました。募集に関して問合せをした場合や、応募した場合に、最初の接点になるのがこのふたりです。

▲左から滝川美貴子さん、越戸沢友樹さん(岩手町役場みらい創造課)

「しごとクリエイター」は、雇用契約なしの個人事業主。活動分野は限定せず、いわゆる「お試し移住」期間の1年の間に事業プランを練り、1年後には町内で事業を興すことが期待されています。

滝川さん
「これまでは、ゴールが決まっているプロジェクトに対して地域おこし協力隊を採用してきました。2020年7月にリニューアルオープンする町立美術館に携わるグリーンマネージャーなどがまさにそうでした。これはこれでよかったのですが、いくつか課題も見えてきたんですね。

そんな時に、他県に視察に行きました。宅建の資格を持っていたり、エンジニアだったり、独立して働けるいわゆるフリーランスの方が着任していて、これなら任期終了後もそれぞれの強みを生かして地域に残る可能性が大きそうだなと感じました。」

越戸沢さん
「しごとクリエイターは、田舎でいきなり独立・開業というハードルを下げるための募集形態です。愛称は、僕らには思いもつかないものにしてもらおうと、現在の協力隊に考えてもらいました。公式サイトやフライヤーに登場しているのも、現協力隊なんです。

岩手町は人口13,000人の町ですが、近隣市町村も交えた商圏や立地を考慮すれば、起業するのに決して悪い条件ではないと思っています。でもこのあたりの感覚は、実際に住んでみないと分からないので、1年間という時間を使って岩手町を試してほしい。そして自由に立ち回りながら、これまでのキャリアや経験を活かして事業をおこしてもらえたらいいですね。」

越戸沢さんと滝川さんが思う、岩手町に「あったらいいな」

クリエイターというと、プログラミングやデザインの仕事が想像しやすいですが、決してそれだけではありません。岩手町で開業に向く分野とは?住民が求めていることは?おふたりに「超」個人的なニーズをきいてみました。

越戸沢さん
「岩手町はグランドホッケーでオリンピック選手も輩出しているので、小学生になると体験教室があります。でも幼児向けとなると、グランドホッケーの体験教室を含めて、習い事の選択肢が少ないんですね。僕自身、子育て中の身ですが、スポーツでも語学教室でも、小さい子供向けにあったら通わせたいなと思うことはあります。ご家庭によってはわざわざ隣町まで通って習い事をさせているケースもあるようなので、もしそういった講師としてのスキルがあれば潜在ニーズを満たせるかもしれません。」

滝川さん
「個人的にボルダリングにはまっています。岩手県には国際大会で優勝した伊藤ふたば選手がいますし、県内にはボルダリング競技3種目の公式大会が開ける壁もあるので、岩手とボルダリングというのは相性がいいと思うんです。ボルダリングのジムを開くには天井が高くて広い物件が必要ですが、岩手町には空き家活用制度もあるので、その際には惜しみなく協力したいです(笑)」

これらはあくまでも個人的な意見ではありますが、ビジネスの拠点となる岩手町で何が求められているのかを知るには、身近な人の何気ない会話や行動がヒントになるはずです。岩手町と雇用契約がないということは、それだけ縛られるルールも少ないということ。町を知るために、ぜひ地域行事やイベントに足を運んでみてください。

住民との接点は、町営施設にあり!

地域でビジネスを興すのに、その町の人とつながることは必要不可欠です。岩手町に知人・友人を増やしていくにはどうすればよいでしょう?

越戸沢さん
「秋祭りは参加したいと言えば歓迎してくれると思います。自治会ごとに山車をひくんですが、当日までの間、年代や性別を問わず、さまざまな方が準備に参加するので、接点が持てると思います。その地域の顔役の人とつなぐこともできるので、地域住民の一員として参加してみてほしいですね。」

▲岩手町の秋祭り・勇壮な山車が町を練り歩く

▲秋祭りは小中学生も参加する地域にとって欠かせない行事

滝川さん
「体育館に通うといいかもしれません。岩手町にはスポーツジムがないので、安く使える町営体育館にはけっこう人が集まります。体力チェックやウォーキング教室も開かれていて、私も活用しています。夜は会社帰りの20~40代が多いですし、日中だと年配の方が多く、顔見知りになれば自然と話せる仲になると思います。」

▲10月に開催された地区別町民ホッケー大会。興味があれば教わることもできる

サポート体制が手厚い岩手町。NPO法人wizも応援します!

岩手町で活動していくにあたり、越戸沢さん、滝川さんの存在は頼りになりますが、時には第三者に相談したいこともあるでしょう。そんな時はNPO法人wiz(以下、wiz)を活用してください。

wizは岩手県内外の地域おこし協力隊関連業務で実績があり、しごとクリエイターの採用PRや活動支援業務を岩手町から委託されています。

wizのメンバーには、他地域での地域おこし協力隊経験者、制度活用のエキスパート、法人設立経験者もいます。困ったことがあれば相談できるほか、関連機関を紹介することも可能です。

また、岩手町を含む近隣市町の地域おこし協力隊合同研修も企画しており、参加できます(任意)。岩手町以外にも人脈を広げる機会ですので、参加することをおすすめします。

▲NPO法人wizの黒沢さん。岩手町役場には定期的に顔を出しています