しごとクリエイター紹介：墨谷風香さん

プロフィール

北海道苫小牧市生まれ、駒澤大学進学のため、上京。在学中に「手に職を」と感じ、卒業後東京綜合写真専門学校へ入学。集英社スタジオにてアシスタント経験を経てカメラマンとなる。都内を中心に結婚式のスナップや前撮り撮影、商品撮影など行う。令和2年10月に埼玉県和光市から岩手町に移住し、しごとクリエイターとして活動をスタート。現在に至る。

岩手町の地域おこし協力隊（しごとクリエイター）を選んだきっかけ

首都圏で生活し、仕事をしていましたが、ある時、仕事をただこなしているだけの自分に気づきました。日常生活が効率的に進まないことにイライラすることも増え、環境を変えることを2、3年の間考えていました。

パートナーとたびたび訪れていたこともあり、我々にあっているのは東北地方ではないかと感じ、おおまかに東北と範囲を決めて、東京・有楽町にある移住相談センターへ行きました。その時は東北3県のブースを回りましたが、一番の悩みだった仕事の面で親身に対応してくださったのが岩手県ブースの方々でした。カメラマンであればと「しごとクリエイター」を紹介され、この制度なら、自分自身の拠点を作りたいという夢もかなうのではないかと応募しました。

しごとクリエイターとしての活動について

令和3年10月で岩手町に来て1年となりますが、拠点にしたい物件を見つけ、内装など整えているところです。自分自身の移住者としての視点を大切に、岩手町の魅力的な撮影スポットを紹介することで、「写真を撮りたくなる町」として、たくさんの方が訪れてくれるような撮影プランの企画や環境作りを続けています。

ロケーション撮影や出張撮影を強みとしていますが、まずは地元の皆さんに利用してもらえるよう、婚姻届、出生届を出した方を対象とした無料撮影も行っています。こうした取り組みをもっと多くの町民の方々に知ってもらえるよう、イベントなども積極的に行っていきたいと思います。

岩手町での暮らしで感じたこと

着任前にお試し協力隊期間があり、町の様子などは事前に知ることができましたのでギャップはありませんでした。

ただ、いざ住んでみると会話におけるリアクションの違いや話のテンポ、リズムに感覚の違いがあることは感じました。写真撮影に対しても恥ずかしいと思うのか、消極的な方も多いので、どのような撮影プランを提案すればスムーズに進行するのか試行錯誤中です。

家については、移住当初は都内でもよくあるようなアパートに住んでいましたが、今は畑もある一軒家に引っ越しました。町の人からすれば、なんであんなところにと思う場所や住居が、移住者にとっては魅力的だったりもします。毎月様々な問題が出てきますが、それに対処している毎日が楽しいです。