しごとクリエイター 2021/07/20

しごとクリエイター紹介:老松弘行さん

プロフィール

富山県砺波市生まれ。上京後、東京ビックサイトや千葉幕張メッセなどで制作のイベントスタッフとして働く。体力的な都合などで退職後、カメラマンアシスタントを経て、フリーカメラマンとなる。首都圏を中心に、商業写真からスポーツ写真まで幅広く撮影業務を行う。
撮影で訪れたことがきっかけとなり、岩手県の風習や文化などの魅力にはまる。
令和2年10月に埼玉県和光市から岩手町に移住し、現在、しごとクリエイターとして写真、動画撮影を中心に活動中。

岩手町の地域おこし協力隊(しごとクリエイター)を選んだきっかけについて

自身の好きな東北地方への移住を考えていたとき、岩手町地域おこし協力隊「しごとクリエイター」の募集を見つけました。好きなこと、得意なことを活かした起業に向けてサポートがある制度だったため、迷うことなく応募しました。

また、パートナーと一緒に訪れた移住相談センター(東京・有楽町)の岩手県ブースの方々や、お試し協力隊で岩手町を訪れた時に対応していただいた地域の方々、いずれの皆さんにも大変親身に接していただいたことも、岩手町を選んだ理由です。

しごとクリエイターとしての活動について

最初の1年は、地域の皆さんに自分を知っていただくため、積極的にイベントに参加しました。岩手町を知るにも大変良い機会でしたし、その甲斐もあって、今では地域の方々から撮影の仕事を依頼されるようになりました。写真や動画の出張撮影が主ですが、様々な方と接するなかで、移住当初からの目標であった、拠点となるスタジオを早く開業したいという気持ちが強くなってきました。

課題となるのが場所です。岩手町にはすぐ活用できる物件がないため、空き家をセルフリノベーションして、開業しなければなりません。しかし、その過程を大変だと思わず、楽しみながらやっていきたいと思っております。

最近では自分の取り組みをもっと知ってもらうため、Youtube(岩手町地域おこし協力隊 「老松」)を開設しました。自分たちの目線で面白いことを発信していきたいと思っています。

岩手町での暮らしで感じたこと

最初の頃は、地域の中でどのように活動していけばいいのか悩むことがよくあり、些細なことでも「どんなふうに思われているのだろう」と気になっていました。徐々に町の方々と交流が増えるにつれ、少しずつではありますが自分らしい生活ができるようになってきました。

驚いたのは冬の寒さです。首都圏と比較すると予想を上回る厳しい環境で、持ってきた冬用の衣類では寒さをしのげず、新しく購入したりもしました。夏は夏で、日中は非常に暑く、日が暮れると今度は寒くなります。寒暖差が激しいのですが、もうこれは慣れるしかないと思っています。

岩手町での生活は首都圏と比べて不便なこともありますが、それを上回る素敵なこともいっぱいあります。自然が豊かで、首都圏で生活していた時には味わえなかった、自然とともに生きている感覚です。夏は木、鳥、花、虫など様々なものが生命力に満ち溢れ、冬はパウダースノーがとても幻想的な世界を演出してくれます。都市では経験できない様々なことに感動しております。