しごとクリエイター紹介(卒業生):庄子健一さん
プロフィール
茨城県土浦市出身。首都圏のメーカーや商社で開発型営業のキャリアを積む傍ら、ライター・編集業務、企業の新規事業支援や新規プロジェクトの立ち上げにも関わりを持つ。営業の仕事や東日本大震災のボランティア活動をきっかけとして東北に何度も訪れるうちに、岩手県の自然や文化に興味を持つようになった。 令和2年9月に神奈川県川崎市から岩手町に移住し活動をスタート。
岩手町の地域おこし協力隊(しごとクリエイター)を選んだきっかけ
何度も訪れている東北に移住をしたいと以前から考えていました。移住について各地の情報を集める中で、自然が豊かで今なお伝統文化も残っている岩手県に興味を持ちました。岩手町では「自分で得意なことを提案し、仕事にする」というスタイルで、新規事業の立ち上げ等にも携わった経験が活かせると感じ岩手町を訪れました。平地あり、山間地あり、伝統芸能あり、とさまざまな姿の豊かな自然や文化を持ちながら、新幹線の駅もあり盛岡の都市部からも近いという利便性もあり、岩手町を選びました。
しごとクリエイターとしての活動について
地元農家と外の人材をつなぐ農業コーディネーターとして活動をしています。岩手町は少子高齢化の影響で農業の担い手が不足している一方、都心部には農業や農村での暮らしに興味を持つ人が増えています。担い手が必要な岩手町と、農業に興味を持つ都会の人たちを繋げられるよう岩手町役場や都内の農業支援事業者と協力してオンラインのイベントや、現地でのツアーを開催しています。 また世の中で広がっているSDGsについて、基礎的なことや関連する町での出来事を町内事業者の方と協力して定期的に紙面にして発信しています。
岩手町での暮らしで感じたこと
岩手町は農業が盛んな町で、産直に行けば新鮮で質の高い野菜が安く売られていることにびっくりしました。並ぶ品物も季節ごとに変わり、食生活はとても豊かになりました。近くには山もたくさんあり、関東に住んでいたころは片道二時間以上かけて登山に行っていましたが、今では名だたる山まで車で30分。山好きにはたまらない環境です。盛岡にも車で一時間弱と、自然がたくさんありかつ都会にも近いのでバランスがとれた場所だなと感じています。
一方で冬は信じられないくらい寒く、雪も降るため、冬の生活には苦労しています。春夏秋冬がしっかりと別れていて、そのおかげで美味しい野菜が食べられ、文化や歴史が根付いている環境は、とても豊かであるとともに、とても厳しい一面を持っていると感じます。