しごとクリエイター(卒業生)紹介:菅原みきさん
プロフィール
岩手県盛岡市出身。大学卒業後、青年海外協力隊としてドミニカ共和国で有機農業の普及に従事。帰国後、東京都内のITベンチャー企業で法人向け研修サービスの営業を経験。平成30年11月より岩手町地域おこし協力隊に着任し、最初の2年間は岩手町立の「石神の丘美術館」の屋外展示場リニューアルプロジェクトに携わる。3年目はしごとクリエイターとして町内における賑わい創出をミッションとしたイベント企画をメインに活動し、令和3年10月末に卒業。
活動の振り返り
「石神の丘美術館」のリニューアルプロジェクトでは、屋外展示場の一部エリアを担当していました。主に子ども向けのデザイン遊具やシンボルツリーの設置に携わり、令和2年9月のリニューアルオープンと連動させたイベントも企画。子ども向けのアートワークショップ、映画上映、高校生とのコラボレーションによるプロジェクションマッピングなどを実施しました。
特に高校生とのコラボレーションは印象深かったです。町内には県立高校が一校あり、町役場や美術館とは目と鼻の先。地域の一大イベントにぜひ高校生も関わってほしいと提案しました。プロジェクトでは高校生が主体となって活動し、素晴らしいプロジェクションマッピング作品が出来上がりました。高校生たちが試行錯誤しながらもどんどん成長していく姿を見ることができて、とても嬉しかったです。
こうした経験を経て、活動3年目は「プロデュース」という視点を持ち、岩手町のヒト・モノ・コトを掛け合わせ、これまでにはないような斬新な企画で町民の皆さんに楽しんでもらうことを意識し、廃校を活用したものづくりイベント、海外経験を活かした旅カフェ、クラフト市なども行いました。
岩手町の暮らしで感じたこと
岩手町の良いところは、ちょうどよい田舎であることだと感じます。東北新幹線と電車が停まる駅があり、車があれば県庁所在地である盛岡市にもアクセスしやすく、意外と便利な立地にあります。
見渡せば豊かな自然に囲まれた地域ですので、冬は雪が降り、寒さも厳しくなるので、衣類や住宅については暖房対策が必要ですが、農業・畜産が盛んなので新鮮な野菜や美味しいお肉がすぐに手に入ります。
今後について
もともと多拠点生活に興味があったので、その一つの拠点を岩手町に出来たら良いなと思っています。自然豊かな岩手町においては、自給自足用の畑を作ったり、アートやデザインをしたり、スローライフの拠点にするのが理想です。仕事に関しては一つに絞らず、パラレルキャリアとして自分の好きなことであれば何でも挑戦していきたいです。特に、岩手町ではこれまでも担当してきたイベントの企画や、ヒト・モノ・コトのプロデュース業をしていきたいと考えています。